データチャネル

データチャネル（DataChannel）は、文字列やバイナリをピア間で送受信するための機能です。WebSocket と同等の機能を持ちつつ、プロトコルに UDP を利用しているためハイパフォーマンスであるという特徴があります。

データチャネルの作成

データチャネルは、1つのピアに対して複数作成できます。データチャネルの作成には、まず RTCPeerConnection の CreateDataChannel メソッドを呼び出す方法があります。

// データチャネルの作成
var option = new RTCDataChannelInit(true);
var channel = peerConnection.CreateDataChannel("test", ref option);

また、他方のピアがデータチャネルを作成した場合に、コールバックとして RTCPeerConnection.OnDataChannel デリゲートが実行されます。

//  OnDataChannel デリゲートの登録
peerConnnection.OnDataChannel = channel => 
{
    // ...
}

データチャネルがピア間で通信可能になったとき、 RTCDataChannel.OnOpen デリゲートが実行されます。また、切断したときは RTCDataChannel.OnClose が実行されます。

メッセージの送信

メッセージの送信には文字列もしくはバイナリを利用できます。 RTCDataChannel.Send メソッドを実行してください。

// 文字列を送信する
string text = "hello";
channel.Send(text);

// バイト列を送信する
byte[] data = System.Text.Encoding.ASCII.GetBytes(text);
channel.Send(data);

メッセージの受信

メッセージ受信は RTCDataChannel.OnMessage デリゲートを利用します。

// OnMessage デリゲートの登録
channel.OnMessage = bytes => 
{
    // ...
}