クリップ編集モードとクリップビュー
トラックリストの各トラックにクリップを追加、位置決め、操作するには、クリップビューを使用します。選択したクリップ編集モードは、クリップを追加、移動、削除したときのクリップの動作を決定します。
クリップ編集モード (緑) とクリップビュー (赤)
クリップとクリップビュー
クリップビューでは、各クリップのタイプを色で示すアクセントラインが表示されます。
- アクティベーションクリップは緑色です。
- アニメーションクリップは青色です。
- オーディオクリップはオレンジ色です。
- コントロールクリップは青緑色です。
- プレイアブルクリップは白色です。
データに基づくクリップ (アニメーションクリップやオーディオクリップなど) には矢印が表示され、ソースのアニメーションや波形、その他のデータの一部を除外するためにクリップがトリムされたことを示します。例えば、アニメーションクリップが完全なキーアニメーションの一部のみを使用している場合、白い矢印は、キーアニメーションがクリップの開始前または終了後に存在することを示します。
小さな矢印 (丸印) は、クリップで定義された領域の開始前または終了後にデータが存在することを示しています
クリップのサイズを変更してその隠れたデータを表示するには、クリップを右クリックしてコンテキストメニューから Match Content を選択するか、クリップを選択して Inspector ウィンドウでクリップのタイミングに関するプロパティーを変更します。クリップの長さを変更すると、選択したクリップ編集モードによって、周囲のクリップがどのように影響を受けるかが決まります。
クリップ編集モード
クリップビュー内でクリップを追加、位置決め、トリミングする方法を選択したり、Inspector ウインドウでクリップのタイミング関連プロパティーを変更するときに、クリップ編集モードを選択します。ほとんどのクリップ編集機能に影響を与える 3 つのクリップ編集モードがあります。ミックスモード (デフォルト)、リップルモード、置き換えモードです。
クリップ編集モードには、ミックスモード (デフォルト)、リップルモード、置き換えモードがあります
クリップ編集モードを一時的に切り替えることもできます。これは、例えばクリップ位置を決定するときに、一時的にリップルモードを使用してトラックの内容をオフセットさせたい場合に便利です。クリップ編集モードを一時的に切り替えるには、以下のキーボードキーを押したままにします。
- 1 を押し続けると、一時的にミックスモードに切り替わります。
- 2 を押し続けると、一時的にリップルモードに切り替わります。
- 3 を押し続けると、一時的に置き換えモードに切り替わります。
ミックスモード
ミックスモードを使用すると、隣接するクリップを移動したり置き換えたりすることなく、クリップを追加、位置決め、トリムすることができます。ミックスモードは、交差するクリップの間にブレンドを作成します。ミックスモードは、デフォルトのクリップ編集モードです。
ミックスモードがクリップ編集モードとして選択された Timeline ウィンドウ。位置カーソル (丸印) は、クリップをドラッグして置く場所を示しています。
ミックスモードでは、クリップビューで選択したクリップの上にカーソルを置くと、カーソルが変化し実行可能なアクションを示します。アクションは、カーソルを置いたクリップの部分によって異なります。
- 選択したクリップの先頭にカーソルを合わせると、カーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの開始部分をトリムするためにドラッグする領域を示します。
- 選択されたクリップの中央にカーソルを置くと、カーソルは位置カーソルに変わり、クリップをドラッグして配置する領域を示します。
- 選択したクリップの最後にカーソルを合わせると、カーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの終了部分をトリムするためにドラッグする領域を示します。
ミックスモードでは、トリムまたは配置するためにドラッグしたクリップが他のクリップと交差すると、カーソルは作成されたブレンドを指す白い矢印に変わります。ブレンドがクリップの最初に作成されるか、クリップの最後に作成されるか、またはクリップの最初と最後の両方に作成されるかによって、3 つのカーソルがあります。
白い矢印カーソルは、Clip 2A を右にドラッグすると、クリップの最後、Clip 2A と Clip 2B の間に、ブレンドが作成されることを示しています。
リップルモード
リップルモードを使用すると、同じトラック上の後続のクリップに影響を与えながらクリップを追加、位置決め、トリムすることができます。リップルモードでクリップ位置を決定したりクリップをトリムしたりすると、後続のクリップ間のギャップが保持されます。
リップルモードがクリップ編集モードとして選択された Timeline ウィンドウ。位置カーソル (丸印) は、クリップをドラッグして置く場所を示しています。
リップルモードでは、クリップビューで選択したクリップの上にカーソルを置くと、カーソルが変化し実行可能なアクションを示します。アクションと領域は、ミックスモードと似ています。
- 選択したクリップの先頭にカーソルを合わせると、カーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの開始を基準にしてクリップをトリムするためにクリップをドラッグする領域を示します。
- クリップの中央にカーソルを置くとカーソルは位置カーソルに変わり、クリップを配置するためにドラッグする領域を表示します。
- クリップの最後にカーソルを置くとカーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの終了を基準にしてクリップをトリムするためにクリップをドラッグする領域を示します。
リップルモードでは、クリックアンドドラッグでクリップをトリム、または配置すると、カーソルが黄色の矢印に替わり、影響を受けるクリップとギャップが示されます。黄色の線はリップル位置を示します。クリップをトリムするために左右にドラッグすると、選択したクリップの長さが変わり、リップル位置の後に続くクリップとギャップが再配置されます。
例えば、黄色の矢印カーソルは、リップルモードで Clip 2A の開始部分をトリムすると、そのクリップの長さが変更され、リップル位置の後に続くクリップやギャップ (Clip 2B と Clip 2C) に影響を与えることを示しています。
置き換えモード
置き換えモードを使用すると、交差するクリップを切断または置き換えしながら、クリップを追加、位置決め、トリムすることができます。
置き換えモードがクリップ編集モードとして選択された Timeline ウィンドウ。位置カーソル (丸印) は、クリップをドラッグして置く場所を示しています。
置き換えモードでは、クリップビューで選択したクリップの上にカーソルを置くと、カーソルが変化し実行可能なアクションを示します。アクションと領域は、ミックスモードと似ています。
- 選択したクリップの先頭にカーソルを合わせると、カーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの開始を基準にしてクリップをトリムするためにクリップをドラッグする領域を示します。
- クリップの中央にカーソルを置くとカーソルは位置カーソルに変わり、クリップを配置するためにドラッグする領域を表示します。
- クリップの最後にカーソルを置くとカーソルはトリムカーソルに変わります。トリムカーソルは、クリップの終了を基準にしてクリップをトリムするためにクリップをドラッグする領域を示します。
クリップの位置を決めるためにドラッグすると、クリップが半透明になり、重なっているクリップを見ることができます。位置決め中のクリップが他のクリップと重なる場合は、カーソルが赤い矢印に変わり、重複場所が赤い線で示されます。クリップを離すと、赤線で示された重複位置で下に敷かれたクリップがカットされます。
例えば、赤い矢印カーソルは、Clip 2A を右にドラッグして、Clip 2B の上に重なっていることを表します。クリップを離すと、重複発生位置で Clip 2B がカットされます。
置き換えモードでは、クリップのトリミングはクリップの位置決定と似ています。クリップをトリムするためにドラッグすると、他のクリップと交差します。すると、カーソルは赤い矢印に変わり、赤い線が重複の発生位置を示します。クリップを離すと、赤線の位置で交差しているクリップがカットされます。