Vignette
写真における Vignette (ビネット) とは、画像の中央と比べて、端に向かって暗くなる、または不飽和化するという意味の用語です。現実世界では通常、厚みのある、または重なったフィルター、二次レンズ、そして不適切なレンズフードがこのエフェクトを生みます。ビネットを使うと、画像の中央に焦点を当てることができます。
Vignette の使用
Vignette は Volume フレームワークを使うため、Vignette プロパティーを有効化し変更するには、Vignette オーバーライドを Volume に追加しなければなりません。Volume に Vignette を追加する手順は以下の通りです。
- シーンまたは Hierarchy ビューで、Volume コンポーネントを含むゲームオブジェクトを選択し、Inspector で表示します。
- Inspector にて Add Override > Post-processing へ移動し、Vignette をクリックします。これで HDRP は Volume が影響を与えるすべてのカメラに対して Vignette を適用します。
API
ランタイム中このオーバーライドにアクセスし制御するためには、Volume スクリプティング API を使用します。Volume システムの仕組みにより、プロパティーは標準 Unity コンポーネントとは異なる方法で編集されます。また、各プロパティーに overrideState があるなど、他にも注意する点があります。これは Volume システムが、設定したプロパティー値と Volume Profile に保存されているデフォルト値のうち、どちらを使うかを指示します。API を正しい利用法についての詳細は、 Volume スクリプティング API を参照してください。
プロパティー
プロパティー | 説明 |
---|---|
Mode | ドロップダウンからビネットの表示モードを選択します。 • Procedural: このモードを選択して、ビネットの位置、形状、および強度を制御するプロパティーを展開します。 •Masked: このモードを選択して、テクスチャマスクを使ってカスタムビネットエフェクトを作成します。このモードはイレギュラーなビネットエフェクトを実現する目的で使います。 |
Color | カラーピッカーを使ってビネットの色を設定します。 |
Center | ビネットの中央点を設定します。参考として、画面中央は [0.5, 0.5] です。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Procedural を選択したときにのみ表示されます。 |
Intensity | スライダーを使ってビネットエフェクトの強度を設定します。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Procedural を選択したときのみ表示されます。 |
Smoothness | スライダーを使ってビネット境界線のスムースネスを設定します。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Procedural を選択したときのみ表示されます。 |
Roundness | スライダーを使ってビネットの丸さを設定します。値が高いとより丸いビネットになります。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Procedural を選択したときのみ表示されます。 |
Rounded | チェックボックスを有効にすると、ビネットが完全に丸くなります。チェックボックスを無効にすると、ビネットは現在のアスペクト比の形状に一致します。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Procedural を選択したときのみ表示されます。 |
Mask | ビネットとして使うテクスチャを割り当てます。これは白黒のマスクでなければなりません。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Masked を選択したときのみ表示されます。 |
Opacity | スライダーを使ってマスクビネットの不透明度を設定します。 このプロパティーは、Mode ドロップダウンから Masked を選択したときのみ表示されます。 |