HDRP バージョン間でマテリアルをアップグレードする
HD レンダーパイプライン (High Definition Render Pipeline、HDRP) の異なるバージョンでマテリアルが正常に機能するために、アップグレードが必要になる場合があります。このページではその手順と潜在的な問題の解決法について解説します。
自動マテリアルアップグレード
マテリアルのアップグレードが必要かどうかを判断するために、HDRP は ProjectSettings/HDRPProjectSettings.asset ファイルの値、m_LastMaterialVersion が条件とされる最新のものであるかを確認します。 そうでなければ、プロジェクト内のマテリアルはすべて、変更が必要であれば再インポートされディスクに保存されます。バージョン制御システムが使用中の場合も、マテリアルは確認後にディスクへ保存されます。
アップグレードが完了すると、マテリアルはディスクに書き込まれ、m_LastMaterialVersion 値は更新され HDRPProjectSettings.asset に書き込まれます。
HDRP の古いバージョンで保存されたマテリアルがインポートされる際にも、自動的にアップグレードされ最終的にディスクに書き込まれます。
操作確認が必要なバージョン制御システム (VCS) が使用中の場合 (例えば Perforce など)、アップグレードが開始する前にプロジェクトで正しく設定することが重要です。そうでない場合は、マテリアルはアップグレードされ、ファイルは非読み出し専用となりますが、VCS による確認はされません。
手動マテリアルアップグレード
上記のプロセスが何らかの理由で失敗し、HDRP バージョンをアップグレードした際にマテリアルが期待通りに機能しない場合は、手動でアップグレードを実行することをお勧めします。この方法は 2 通りあります。
- Render Pipeline ウィザード を開き、Project Migration Quick-links の下で Upgrade HDRP Materials to Latest Version ボタンをクリックします。または
- Edit > Render Pipelines > HD Render Pipeline > Upgrade from Previous Version > Upgrade HDRP Materials to Latest Version を選択します。