High Definition Render Pipeline Config パッケージ
HD レンダーパイプライン (High Definition Render Pipeline、HDRP) はもう 1 つの パッケージ を使って、いくつかの機能の使用の制御が可能になります。
例えば、以下の目的で使用できます。
- Area Light の無効化。
- Pre-exposition の無効化。
- Camera-relative rendering の有効化。
HDRP Config パッケージの使用
HDRP プロジェクトで HDRP コンフィグレーションパッケージを使うには、ローカルコピーを作ってプロジェクトのパッケージマニフェストに参照させます。これは手動で、または HDRP Wizard から行えます。
- 手動: プロジェクトのディレクトリで、"/Library/PackageCache/com.unity.render-pipelines.high-definition-config@[versionnumber]" フォルダーを "/Packages/com.unity.render-pipelines.high-definition-config" に移動し名前を変更します。
- HDRP Wizard: HDRP Wizard (Windows > Render Pipeline > HD Render Pipeline Wizard) を開き、Install Configuration Editable Package をクリックします。これによりプロジェクトのルートに LocalPackage フォルダーが作られ、互換性のある HDRP コンフィグレーションパッケージが事前設定されます。
ノート: Package Manager を使って HDRP パッケージをアップグレードしても、ローカルのコンフィグレーションパッケージは自動的にアップグレードされません。ローカルのコンフィグレーションパッケージを手動でアップグレードするには、
- 既存のコンフィグレーションパッケージのコピーを作ります。
- HDRP Wizard で新たに互換性のあるコンフィグレーションパッケージを作成します。
- 古いコンフィグレーションパッケージの設定を新しいパッケージに適用します。
コンフィグレーションパッケージを使った HDRP の設定
HDRP の機能は、ローカルのコンフィグレーションパッケージを使い設定することができます。ShaderConfig.cs ファイルを編集して、HDRP プロジェクトでどの機能を利用できるかを設定できます。このファイルを編集する場合は、ShaderConfig.cs で設定した定義をミラーリングするように、同等の (HDRP Shaders が使う) ShaderConfig.cs.hlsl ヘッダーファイルも更新しなければなりません。ShaderConfig.cs.hlsl ファイルの更新方法は 2 つあります。2 つのファイルが同期化するよう、Unity に ShaderConfig.cs ファイルから ShaderConfig.cs.hlsl ファイルを生成させるか、または ShaderConfig.cs.hlsl を直接編集します。後者の場合は、より早くできますが、変更したときにファイルを自分で同期化する必要があります。
2 つのファイルが同期化するためには、最初の方法に従ってください。手順は以下の通りです。
- LocalPackages > com.unity.render-pipelines.high-definition-config > Runtime に行き、ShaderConfig.cs を開きます。
- 変更したいプロパティーの値を編集し、ファイルを保存します。
- 再び Unity に戻り、Edit > RenderPipeline > Generate Include Files を選択します。
- Unity はプロジェクトおよびシェーダーが新しい設定を使うように、自動設定します。
例
上記の方法に従い、カメラ相対レンダリング を無効にできます。
- ShaderConfig.cs ファイルで、CameraRelativeRendering を 0 に設定します。
- ShaderConfig.cs.hlsl ファイルを生成します (Edit > RenderPipeline > Generate Include Files)。これで ShaderConfig.cs.hlsl ファイル内の SHADEROPTIONS_CAMERA_RELATIVE_RENDERING 定義が 0 に設定されているはずです。