Force リファレンスガイド
Proxy Force (プロキシの力) を使用すると、プロキシを最終位置まで引っ張る柔軟なバネのような力を持った網を表現できます。Proxy Force の詳細については、Force に関するセクション を参照してください。
Proxy Force システムで使用する重要な概念、タイプ、主なプロパティを以下に示します。
Proxy Forces (ProxyForces
)
以下の力を組み合わせてオブジェクトに適用します。ゲームオブジェクトごとに 1 つだけ設定できます。Require Forces オプションを有効にすると、力が開始条件として機能し、無効な開始状態が除外されるようになります。
Proxy Alignment Force (ProxyAlignmentForce
)
別のオブジェクトを基準としてこのオブジェクトの配置を調整する力を適用します。ターゲットとの関係が複数サポートされます。アプリケーションの目的に応じて、以下のように動作します。
ターゲットとの関係 | 説明 |
---|---|
Move To And Align With | ターゲットオブジェクトに合わせて移動および回転します。 |
Move To And Face | ターゲットオブジェクトまで移動し、そのオブジェクトの方を向きます (Z 軸の方を向きます)。 |
Center In Front Of And Face | 距離に関係なく、オブジェクトの前に移動してそのオブジェクトの方を向きます (Z 軸の方を向きます)。 |
Scene Initial Relative Pose | (シーン内での) ターゲットとこのオブジェクトの位置関係を保存し、その位置関係を復元する力を適用します。 |
Scene Initial Relative Angle | (シーン内での) ターゲットからこのオブジェクトまでの初期角度を保存し、その角度を復元する力を適用します。 |
Scale Forces では、目的のポーズに向かって加える力の量を制御します。この値を 0 に設定すると力が無効になり、1 に設定すると完全な力が加えられます。
Region - Occupancy (ProxyRegionForceOccupancy
)
オブジェクトが空間を占有する方法と、別の占有された空間と衝突しないようにオブジェクトに加える力の適用方法を指定します。Unity MARS のデフォルトでは、単位キューブを領域トランスフォームに割り当て、このキューブをプロキシの子として作成します。このトランスフォームにより、領域の形状とポーズが定義されます。
ノート: Proxy Force は Unity の物理演算システムに依存しないため、Proxy Force の領域トランスフォームを変更する場合は、Region Transform オブジェクトフィールドで割り当てられたトランスフォームのスケールを変更するだけで済みます。
オブジェクト周囲に空/負の空間をモデル化するために、パディング領域が使用されます。パディング領域はお互いに重なり合えますが、占有領域とは衝突します。Is Padding オプションを有効にすると、プロキシは占有領域を避けますが、他のパディング領域との重なりを許容します。
Region - Towards (ProxyRegionForceTowards
)
他のオブジェクトに向かって引き寄せられる領域 (アタッチ形状またはスナップポイント) を指定します。"Towards" 領域の一般的な用途は、壁か床 (またはその両方) などのサーフェスに接触する必要があるオブジェクトの部分を指定することです。
この力は、以下のパラメーターを使用して設定できます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
Towards Layers | 引き寄せ先を選択したレイヤーのみに限定します。 |
Towards Alignment | 引き寄せ先を設定した配置 (垂直、上向き水平など) に限定します。 |
Towards Edge Only | 引き寄せ先をオブジェクトの辺のみに限定します。角の配置を定義する場合などに役立ちます。 |
Region Transform | プロキシに対するアタッチ領域または引き寄せ領域の形状を指定します。 |
Region - Plane2D (ProxyRegionForcePlane2D
)
他の平面に向かって引き寄せられる、オブジェクトの原点にある平らな 2D 領域を指定します。これにより、プロキシの他の Condition からこの領域のサイズと配置を自動で取得できます。
この力は、以下のパラメーターを使用して設定できます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
Keep Match Plane | 平面プロキシ内で有効にすると、引き寄せ先が一致した平面に限定されます。 |
Use Plane Size Condition | 有効にすると、開始時に利用可能な Plane Size Condition から領域のサイズを取得します。 |
Use Alignment Condition | 有効にすると、開始時に利用可能な Alignment Condition から領域の配置を取得します。 |
Plane Size | X 軸と Y/Z 軸での 2D 平面のサイズです (関連する Plane Size Condition から自動的に取得できます)。 |
Plane Alignment | 上向き水平面のみなど、配置の基準とする平面を定義します (関連する Alignment Condition から自動的に取得できます)。 |