CSV ファイルのインポートとエクスポート
CSV (Comma Separated Values) 形式を使用して String Table Collection のインポートとエクスポートを行えます。これにより、CSV を使用して翻訳を行う翻訳者との作業が行いやすくなります。String Table Collection を Unity から CSV ファイルにエクスポートし、修正用に翻訳者に送り、修正されたファイルを Unity にインポートし直すことができます。
CSV へのエクスポート
CSV ファイルのエクスポートは、String Table ウィンドウ、String Table Collection ウィンドウ、Localization ウィンドウから行えます。
エクスポートのタイプは、どこからエクスポートを実行するかによって異なります。
- String Table ウィンドウ: 選択された String Table のみの値がエクスポートされます。
- String Table Collection ウィンドウ: 選択された String Table Collection の全ての値がエクスポートされます。
- Localization ウィンドウ: 選択された String Table Collection の全ての値がエクスポートされます。
CSV にエクスポートするには、縦三点リーダー (⋮) を選択して Export を開いてください。CSV を選択すると現在のローカライズされた値のみがエクスポートされ、CSV (With Comments) を選択すると、全てのコメントメタデータも (共有コメントおよびロケール毎の個別の列に) エクスポートされます。
CSV エクスポートは、その基となる String Table を表します。各行が 1 つの文字列を表し、以下の列が含まれます。
- Key: その文字列に割り当てた Key (キー) です。
- Id: Unity がその文字列に割り当てた ID です。
- Locales: CSV ファイルには、String Table 内のロケール毎に 1 つの列が含まれます。
CSV (With Comments) エクスポートには、ロケール毎に 1 つの追加的な列も含まれ、これにはコメントメタデータが含まれます。
CSV 構造の例
English (英語) を French (フランス語) にエクスポートする時の CSV 構造の例
Key | Id | English(en) | French(fr) |
---|---|---|---|
EXAMPLE_KEY | 1 | Example text. | Exemple de texte. |
GREETING | 2 | Hello. | Bonjour. |
English (英語) を French (フランス語) にコメント付きでエクスポートする時の CSV 構造の例
Key | Id | Shared Comments | English(en) | English(en) Comments | French(fr) | French(fr) Comments |
---|---|---|---|---|---|---|
EXAMPLE_KEY | 1 | Example comments. | Example text. | Example comments. | Exemple de texte. | Example comments. |
GREETING | 2 | Greeting text. | Hello. | Greeting text in English. | Bonjour. | Greeting text in French. |
CSV からのインポート
CSV ファイルのインポートは、String Table ウィンドウ、String Table Collection ウィンドウ、Localization ウィンドウを使用して行えます。
インポートのタイプは、ファイルのインポート先によって異なります。
- String Table ウィンドウ: 選択された String Table のみの値がインポートされます。
- String Table Collection ウィンドウ: 選択された String Table Collection の全ての値がインポートされます。
- Localization ウィンドウ: 選択された String Table Collection の全ての値がインポートされます。
CSV からのインポートは以下の手順で行えます。
- 縦三点リーダー (⋮) を選択してください。
- Import に移動し、以下のいずれかを選択します。
- CSV (内容を置き換える場合)
- CSV(Merge) (CSV 内のエントリーのみを更新する場合)
- ファイルエクスプローラーから CSV ファイルを選択してください。
CSV データは Key 列または Id 列を含んでいる必要があります。その他の列は全て任意です。
新しいエントリーをインポートする時は、Id フィールドを空白のままにするか 0 を挿入すると、その文字列に新しい ID を割り当てる必要があることが Localization システムに通知されます。
CSV 構造の
以下は、新しい文字列 “Welcome” 持つ English (英語) と French (フランス語) をエクスポートする際の CSV 構造の例です。
Key | Id | Shared Comments | English(en) | English(en) Comments | French(fr) | French(fr) Comments |
---|---|---|---|---|---|---|
EXAMPLE_KEY | 1 | Example comments. | Example text. | Example comments. | Exemple de texte. | Example comments. |
GREETING | 2 | Greeting text. | Hello. | Greeting text in English. | Bonjour. | Greeting text in French. |
WELCOME | 0 | New welcome text. | Welcome. | Welcome text in English. | Bienvenue. | Welcome text in French. |
Comma Separated Values (CSV) 拡張機能
CSV のインポートとエクスポートに関する詳細な設定と制御を行うには、Comma Separated Values (CSV) 拡張機能を String Table に追加します。これを使用することで、インポートあるいはエクスポートされた CSV ファイルのフィールドの設定を行えます。
CSV 拡張機能の下部のボタンを使用して、ファイルの選択、インポート、エクスポートを行えます。
ボタン | 説明 |
---|---|
Save | 現在の設定を CSV ファイルとして保存します。 |
Open | CSV ファイルをインポートし、CSV 拡張機能のフィールドにそのファイルの設定を入力します。 |
Export | Save と同じですが、Save または Open で選択されたファイルの最新のものが Unity によって自動的に使用されます (以下のノートを参照してください)。 |
Import | Open と同じですが、Save または Open で選択されたファイルの最新のものが Unity によって自動的に使用されます (以下のノートを参照してください)。 |
ノート: Export と Import の動作は、それぞれ Save と Open の動作と同じですが、Save または Open で選択されたファイルの最新のものが Unity によって自動的に使用されます。設定を特定のファイルに紐付けられるので、その上で Export/Import を選択すれば毎回ファイルを選択する必要がありません。
デフォルトでは、Key Id Column と Locale Column の 2 種類の列マッピングが使用可能になっています。 CSV 拡張機能内で Custom Column (カスタム列) を追加することも可能です。
Key Id Column
Key Id Column は必ず含まれている必要があります。
これは、Key、Id (任意)、Shared Comments (任意) のエクスポートとインポートを制御するものです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
Include Id | 有効にすると、エクスポートされた CSV に Id フィールドが含められます。Key の値が変更されている場合は、(データを再インポートした際に Localization システムがそれを Id と照合して Key の名前を更新できるように) 有効にすることをお勧めします。有効にしていない場合は Localization システムによって新しいキーが作成されます。CSV ファイルのインポート時に、Unity は Id Field name の値を使用して Id フィールドが含まれているかどうかを判断します。 |
Include Shared Comments | 有効にすると、全てのロケールに適用されるコメントメタデータがエクスポートされます。これは Shared Table Data に格納されているメタデータです。インポート時に、id フィールドが含まれているかの特定に Comment Field の名前が使用されます。 |
Key Field Name | Key フィールドの値を含む列のヘッダー名を設定します。CSV データのインポート時、Localization システムは、この値を使用して CSV ヘッダーの中から Key フィールドを見付けます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、Key フィールドが無いものと見なされます。 |
ID Field name | Id フィールドの値を含む列のヘッダー名を設定します。CSV データのインポート時、Localization システムは、この値を使用して CSV ヘッダーの中から Id フィールドを見付けます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、Id フィールドが無いものと見なされます。 |
Comment Field Name | エクスポート時の Shared Comments (共有コメント) フィールドのタイトルです。インポート時に、CSV ヘッダーの中から Shared Comments フィールドを見付けるためにこの値が使用されます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、Shared Comments が含まれていないものと見なされます。 Shared Comments フィールドの値を含む列のヘッダー名を設定してください。CSV データのインポート時に、Localization システムは、この値を使用して CSV ヘッダーの中から Shared Comments フィールドを見付けます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、Shared Comments フィールドが無いものと見なされます。 |
Locale Column
プロパティ | 説明 |
---|---|
Locale Identifier | その列が使用されるべきロケールです。この値は CSV に書き込まれたり CSV から読み込まれるものではありません。 |
Field Name | エクスポート時の値フィールドの名前です。インポート時には、この値は CSV ヘッダーの中からフィールドを見付けるために使用されます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、該当の値は含まれないものと見なされます。 |
Comment Field Name | エクスポート時のコメントフィールドの名前です。インポート時には、この値は CSV ヘッダーの中からコメントフィールドを見付けるために使用されます。一致するヘッダーが見付からなかった場合は、そのロケール用のコメントは含まれないものと見なされます。 |
Include Comments | 有効にすると、そのロケールに適用されるコメントメタデータがエクスポートされます。これは String Table Entry 内に格納されているメタデータです。インポート時に、CSV に id フィールドが含まれているかどうかを特定するために Comment Field Name が使用されます。 |
カスタム列
CSV のカスタムの列を作成するには、CsvColumns クラスから継承します。カスタム列はカスタムメタデータなどのカスタムデータのインポートやエクスポートに使用できます。
詳細は CSV パッケージサンプルを参照してください。