Cinemachine について
Cinemachine は Unity のカメラを操作するための一揃いのモジュールです。Cinemachine は、ターゲットの追従、構成、ブレンド、ショットの編集に伴う複雑な計算やロジックを解決します。本機能は、開発において時間の掛かる手動操作やスクリプトの変更回数を大幅に削減するために設計されています。
Cinemachine は、モジュールがプロシージャルな性質を持つゆえに、バグが発生しにくくなっています。各種の調整 (例えば、シーン内のアニメーション、乗り物の速度、地形、その他のゲームオブジェクトの変更) を加えると、Cinemachine はその動作を動的に調整してベストショットを作り出します。例えばキャラクターを右でなく左を向くように変更する場合に、そのためだけにカメラスクリプトを編集する必要はありません。
Cinemachine はリアルタイムで機能し、FPS、三人称、2D、横スクロール、トップダウン、RTS などあらゆるジャンルに使用できます。本機能は、シーンに必要な数だけ、いくつのショットにでも対応します。モジュール式のシステムによって洗練された動作の作成が可能になっています。
Cinemachine は Unity の他のツールと良く連携して機能し、Timeline、アニメーション、ポストプロセッシングアセットと併用すると非常に効果的です。独自の 拡張機能 を作成したり、それをカスタムのカメラスクリプトと統合することも可能です。
Cinemachine のインストール
Cinemachine は、あらゆるプロジェクトに使用できる無料パッケージです。Cinemachine は 他のパッケージと同様に インストールできます。
Cinemachine をインストールすると、Project ウィンドウの Gizmos フォルダー内に Cinemachine フォルダーが表示され、Cinemachine メニューが使用可能になります。
Cinemachine Asset パッケージからアップグレード
すでに Unity アセットストアから Cinemachine がインストールされている場合は、Cinemachine パッケージへのアップグレードが可能です。
Cinemachine パッケージへのアップグレードは以下の手順で行ってください。
UnityEditor の 2018.4.17f1 以降で、プロジェクトを開きます.
作業中の現在のシーンを保存してください。
空のシーンを新規作成します。
Project ウィンドウ 内で、以前インストールされた Cinemachine Asset および、全ての CinemachinePostProcessing 補助アセットを削除してください。
Cinemachine パッケージをインストールしてください。
要件
Cinemachine は外部依存関係を持っていません。インストールするだけでご使用を開始していただけます。ポストプロセッシングスタック (バージョン 2) もお使いの方には、アダプターモジュールが提供されています。これは、ポストプロセッシングスタックの存在が検知された場合に自動定義を行う ifdef
ディレクティブによって保護されています。
HDRP Volumes、Timeline、Pixel-Perfect などの他のパッケージと同様の ifdef
で保護される機能があります。
Cinemachine バージョン 2.6 は、以下のバージョンの Unity エディターに対応しています。
- 2018.4.17f1 以降
改訂履歴
日付 | 目的 |
---|---|
2020 年 5 月 1 日 | バージョン 2.6 向けに改訂 |
2019 年 11 月 15 日 | バージョン 2.4 向けに改訂。目次の再構成と Pixel Perfect 拡張子の追加。 |
2018 年 7 月 3 日 | バージョン 2.2.6 向けに改訂 |
2018 年 2 月 15 日 | バージョン 2.1.11 向けに改訂 |
2017 年 11 月 21 日 | 最初のバージョン |