Scene Cache
Scene Cache は DCC 上のシーンを各フレームそのままファイルに保存しておき、Unity で再生する仕組みです。
DCC 側のモデル、カメラ、アニメーションを忠実に、かつ高速に再生することを目的としています。
非常に近いものとして Alembic が挙げられます。Alembic との最大の違いは再生速度です。AlembicForUnity で Alembic 再生するよりも SceneCache の方が数倍速くなります。
他にはマテリアルのサポートなど Alembic にはない要素が追加されていたり、DCC ツールによっては SceneCache の方が再現度が高いこともあります。
(例:3ds max の標準の Alembic exporter はレンダリング用 Mesh のエクスポートはサポートしていませんが、SceneCache は可能です)
代償として、現状 Unity でしか再生できない、バージョンアップで互換性が失われて再エクスポートが必要になる可能性が高い等、汎用性をほぼ捨てているという欠点もあります。
使い方
Game Object -> MeshSync -> Create Cache Player メニューを選択し、DCC 側でエクスポートした .sc ファイルを選択し、再生用オブジェクトを作成します。
Scene Cache Player
このコンポーネントが再生を担当します。多くの設定は MeshSyncServer と共通です。
"Create Cache Player" メニューを選択した時、同時に アニメーションの再生を担当する AnimationClip が作成されて SceneCachePlayer に結び付いています。
Timeline で再生する場合も、この clip を AnimationTrack に配置することで対応できます。
Cache File Path
初期時に、 .sc ファイルへのパスが絶対パスになっており、その PC でしか再生できません。
キャッシュファイルを StreamingAssets にコピーすることを推奨しており、 "Copy" ボタンで簡単にコピーすることができます。
これを行っておくと、プロジェクトを他の PC にコピーした場合や、プロジェクトをビルドして他の PC で動かした場合も再生できるようになります。Time
再生の時間です。 このパラメータを動かすことでアニメーションを再生します。 通常これは AnimationClip で制御することになるでしょう。Interpolation
前後のフレームの Mesh や Transform を補間してアニメーションを滑らかにします。
Mesh はトポロジが一致している (インデックスが不変) もののみ補間されます。